笑気麻酔
笑気麻酔
歯科治療で痛みや不安、気分が悪くなる、血圧が上昇したりといった不快症状のほとんどは治療に対する不安感や恐怖心が原因です。
笑気麻酔(しょうきますい)は、鎮静、睡眠、鎮痛作用を持つ笑気を吸入することで、リラックスした状態で治療を受けることが可能となります。
特に従来の歯医者さんによくある「麻酔が痛い」というイメージとは違い、鼻から吸入するだけなので痛みはなく、不安感や恐怖心といった治療時のストレスを和らげることができます。
笑気麻酔を行う前に、笑気についての説明をします。
笑気麻酔を望まない場合は使用しませんのでご安心ください。
通常の麻酔のような注射ではなく、笑気を鼻から吸引し、
そのままの状態で数分待ちます。
笑気麻酔は吸入すると数分で効果がでてきます。「手足がジンジンする」「体がポカポカする」といった、リラックスした状態となります。
笑気を吸入したまま治療を開始します。治療中、痛みがあるようなら局所麻酔も行います。
治療が完了したら、笑気吸入を中止します。10分ほど様子を見て異常がなければ帰宅可能となります。
笑気ガスは毒性がないため、副作用はありません。短時間で体外に排出される笑気ガスは患者様の負担も少なく治療ができます。
車の運転は可能です。ただし、治療後の安静を少し長めにとらせていただきます。
笑気麻酔は極めて安全性の高い鎮静法ですが、中耳炎で治療中の方、2カ月以内に眼科手術を受けた方、妊娠初期の方、過呼吸発作の既往がある方は注意が必要です。思い当たる方は診察の際にご相談ください。
笑気麻酔は患者様を「眠らせることなくリラックスさせる方法」です。笑気を吸入中でも呼びかけに答えることが可能です。反応を見ながら治療が行えるので、患者様にとっても歯科医師にとっても安心できる方法です。